日本赤十字社 伊達赤十字病院

文字サイズの変更

Japanese Red Cross Society

診療科案内

神経内科

医師紹介

医師名 役職 認定資格等
松岡 健 神経内科部長 九州大学医学博士
日本神経学会神経内科専門医・指導医
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医・教育責任者
アメリカ内科学会会員
日本頭痛学会専門医・指導医
日本認知症学会専門医・指導医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医

松岡医師お薦め著書・・・松岡医師研究協力したもの等

神経疾患・診療ガイドライン
-最新の診療指針-
(総合医学社)
神経疾患(New専門医を目指す
ケース・メソッド・アプローチ)(日本医事新報社)
多発性硬化症の診断と治療
(新興医学出版社)
多発性硬化症治療
ガイドライン2010
(医学書院)
「パーキンソン病に詳しい病院に選ばれました」
新「名医」の最新治療2014
(週刊朝日ムック)
松岡健, 吉良潤一.胸部以下の感覚障害と視力低下が出現した68歳女性.多発性硬化症.New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 神経疾患 鈴木則宏(編).日本医事新報社.No. 6, Page174-191, 2008
松岡健, 吉良潤一.多発性硬化症の病型診断.多発性硬化症の診断と治療.吉良潤一(編).新興医学出版社. Page 81-92, 2008.10
松岡健,吉良潤一.多発性硬化症.神経疾患・診療ガイドライン.今月の治療臨時増刊号 鈴木則宏(編).総合医学社.188-194, 2009.05
多発性硬化症治療ガイドライン 2010.「多発性硬化症治療ガイドライン」作成委員(著).医学書院.2010.11
新「名医」の最新治療2014 (週刊朝日ムック) [ムック]

受診を考える症状

  • ・頭痛
  • ・もの忘れ
  • ・しびれ,むずむずする
  • ・めまい
  • ・手足が勝手に動く,ふるえる
  • ・うまく力が入らない
  • ・歩きにくい,ふらつく
  • ・むせる
  • ・喋りにくい,呂律が回らない
  • ・けいれん
  • ・ものが二重に見える
  • ・意識がない

神経内科では症状を診察して,脳,脊髄,末梢神経,筋肉など病変部位を診断します。症状がどのように出現したかも病気の診断と治療に強く関わっています.あるとき急に発症したとき,日単位で悪化するときは早めに受診してください。

外来診療体制について

外来診療一覧はこちらからご覧ください。

外来診療実績

常勤医1名、非常勤医師3名が担当し、火曜日午後を除いて一診体制です。地域唯一の神経内科外来になりますので、
初診・再来患者枠を分けずに診療しています。

  2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
外来総延数 4,302 4,960 6,832 7,597 6,858 8,271
初診患者数 716 718 736 765 757 794
紹介状件数 134 166 211 214 290 230
救急車件数 98 94 107 114 81 121

代表的な神経内科疾患について

■頭痛

急におこった頭痛,これまでに経験がないひどい頭痛,熱や手足の麻痺やしびれを伴うような頭痛の場合には至急受診して下さい。
以前から同じような頭痛を繰り返している場合は慢性頭痛です。多くの慢性頭痛患者は,日常生活への支障が高いことにも関わらず医療機関で十分な診療を受けていないことが危惧されています。

■脳卒中

脳の血管が閉塞または破れることで脳機能障害として,顔が歪む,片腕に力が入らない,言葉が出てこない・呂律が回らない,などの症状が出現します。急に症状が出たときには出来るだけ早く受診して下さい。

■認知症

急におこった頭痛,これまでに経験がないひどい頭痛,熱や手足の麻痺やしびれを伴うような頭痛の場合には至急受診して下さい。
以前から同じような頭痛を繰り返している場合は慢性頭痛です。多くの慢性頭痛患者は,日常生活への支障が高いことにも関わらず医療機関で十分な診療を受けていないことが危惧されています。

■頭痛

もの忘れが多くなったときに疑います.必ずしも高齢者に限りません.もっとも多い疾患はアルツハイマー型認知症ですが,その他にも多様な神経変性疾患,内科疾患があります。原疾患によって治療方法が異なり,正確な診断には詳細な経過の情報,内科・神経学的診察,様々な検査を必要とします。

■てんかん

意識を失い,手足を突っ張るけいれん発作のみではなく,短い時間ぼーとする,意識を保ちながら手足が勝手に動くなどの発作もあります。脳の様々な病気が原因になります。脳波,脳画像検査やその他,脳以外の原因検査も行います。抗てんかん薬や日常生活の相談をします。
5分経っても発作が治まらないとき,意識が回復しないうちに次の発作がおこるとき,顔色が悪いときなど救急車を要請して下さい。

■神経難病

原因や治療法が確立していない病気です。根治は出来なくても日常生活を支援できる治療法がある病気もあります。診断をきっかけに医療・介護・行政の支援を提供して生活しやすくすることも出来ます。あきらめず神経内科を受診して下さい。

講演

1) 多発性硬化症と視神経脊髄炎 診断と治療
  松岡健.伊達赤十字病院院内講演会.2012.1,伊達市
2) あなたの物忘れは認知症? ~適切な診断と治療のために~
  松岡健.第15回市民健康講座.2012.6,伊達市
3) 神経難病と認知症に対する神経内科医・介護連携の構築
  松岡健.伊達市地域包括支援センター 教育講座.2012.8,伊達市
4) パーキンソン病のリハビリテーションの進歩
  松岡健.室蘭市民公開講座.2012.9,室蘭市
5) 「地域みんなで支えよう!認知症」
  松岡健.壮瞥町地域包括支援センター 教育講座.2013.2,壮瞥町
6) 多発性硬化症と視神経脊髄炎 病態と診断
  松岡健.西胆振地区多発性硬化症医療講演会.2013.3,室蘭市
1) 脳卒中の気づきと初期治療,適切な再発予防
  松岡健,西胆振学術講演会,2013.04,伊達市
2) パーキンソン病で求められる医療連携
  松岡健,西胆振学術講演会,2013.06,伊達市
3) 西胆振地域在宅支援のために~神経内科専門医の役割~
  松岡健,西胆振在宅ケア連絡会,2013.07,伊達市
4) 座長,第9回西胆振認知症を考える会,2013.09,室蘭市
5) 座長,西胆振ロチゴチンカンファランス,2013.10,室蘭市
6) 専門医と学ぶパーキンソン病の治療
  松岡健,伊達市パーキンソン病フォーラム,2013.11,伊達市
7) 使用経験から考える新規抗凝固薬について -神経内科医の立場から-
  松岡健,西胆振抗凝固フォーラム,2014.04,室蘭市
8) 心血管障害は人生の総決算.専門医と学ぶ,中年期の予防的生活習慣.
  松岡健,第19回市民健康講座,2014.06,伊達市
9) 改めてALSという病気について聞いてみよう!
  松岡健,平成26年度難病医療研修会(ALS交流会),2014.09,室蘭市
10) 認知症の症状と付き合い方
  松岡健,第3回在宅ケア推進市民フォーラム,2014.11,室蘭市
11) 頭痛に悩んでいませんか? 専門医と学ぶ正しい頭痛対応
  松岡健,女性のための健康講座,2014.11,伊達市
12) メディカルトリビューン誌上座談会.地域医療連携,脳卒中再発予防を考える.
  松岡健,2014.12,札幌市
13) 抗パーキンソン病薬はなぜ増えるのか?ロチゴチンによる対応
  松岡健,胆振西部学術講演会,2015.06,伊達市
14) 専門医・薬剤師連携で築く 認知症の標準的治療
  松岡健,胆振西部薬剤師カンファレンス,2015.09,伊達市
15) 神経難病の終末期医療
  松岡健,平成27年度難病医療研修会(ALS交流会),2015.09,室蘭市
16) リバスタッチの使用経験
  松岡健,認知症地域連携研究会 in 伊達2015,2015.11,伊達市

医学生・研修医の方へ

現況

伊達赤十字病院は胆振地域で神経内科専門医が在籍する唯一の基幹病院です。病院内,救急医療で神経疾患を担うと同時に,総合内科の視点で臓器横断的に診療する能力を培います。また神経疾患患者に対して,かかりつけ医として内科慢性疾患も含めた健康管理を行い,地域において予防医学を実践します。

経験できる疾患群

神経,内分泌,代謝,血液,アレルギー,膠原病,感染症,救急

神経内科は脳や脊髄,末梢神経,筋肉の病気を診る内科です。詳細な病歴聴取と内科的,神経学的診察を駆使して,解剖学的診断,病因診断を行います。その病態は多岐にわたるため横断的な内科領域の専門知識を求められます。それは患者から学び,省察することで獲得できます。内科専門研修に必要な病歴要約の作成を指導します。
神経救急疾患の診療を通じて,血管障害,神経感染症,非感染性炎症疾患,脱髄性疾患,内分泌・代謝性疾患,中毒・薬物による神経系障害,末梢神経疾患,筋肉疾患,発作性疾患を経験します。神経変性疾患,頭痛,腫瘍性疾患,脊髄疾患も診療するため,神経内科専門医を取得するための経験を蓄積できます。

入院診療実績

胆振地域で神経内科入院医療を提供できる唯一の施設となっています。そのため特定の疾患に特化することなく幅広く診療しています。ありふれた脳卒中患者のみでなく、比較的稀な疾患の診断と治療も行っています。一般病棟、障害者病棟、療養病棟を備えていますので、急性期以降の回復期、慢性期までの治療も行っています。
夜間・休日の神経救急患者は室蘭市の大川原脳神経外科病院や市立室蘭総合病院が担っています。夜間搬送後、外科手術を伴わない内科管理主体の病状、家族の通院が困難、先方の病床管理などに応じて、転院を受け入れる連携もしています。

年間入院患者     2010 2011 2012 2013 2014 2015
一般病棟 合計   136 227 250 260 309 318
疾患別内訳                
脳血管障害     50 82 107 92 101 94
神経変成疾患     24 81 68 81 83 101
内訳 筋萎縮性側索硬化症 1 1 2 6 9 11
  パーキンソン病 18 66 47 55 66 74
  他のパーキンソニズム 0 2 2 8 3 7
  多系統萎縮症 1 4 3 5 1 3
  脊髄小脳変性症 3 7 4 5 3 4
  不随意運動疾患 0 0 0 1 0 1
  その他   1 1 2 1 1 1
免疫関連性中枢神経疾患 1 6 3 3 15 14
末梢神経疾患     11 7 18 9 8 24
筋疾患     1 3 11 8 13 26
神経感染症,脳症   3 1 0 3 3 5
てんかん     10 11 13 12 15 7
腫瘍     1 2 2 2 4 2
中毒性神経疾患   2 2 5 1 6 8
内科疾患,代謝性疾患に伴う神経障害 2 6 5 15 20 25
その他     31 26 26 34 41 11
障害者病棟 合計   27 67 69 42 29 63
療養病棟 合計           8 20

研修環境

日本内科学会教育関連病院
日本神経学会準教育施設
日本認知症学会教育施設
日本脳卒中学会認定研修教育病院

Up to date,Dyna Med,PubMed,The Cochrane Libraryなども臨床の問題解決に使うことが出来ます。電子ジャーナルの利用や文献取り寄せ可能です。院内症例検討会,臨床病理検討会,学会での発表や学術誌での症例報告を行います。

急性期診療について

急車受け入れは平日日中のみですが,一般病床患者の50%以上が緊急入院で脳卒中患者がそのほとんどを占めます。その他,視神経脊髄炎,多発性硬化症,ギラン・バレー症候群,慢性炎症性脱髄性多発神経炎,重症筋無力症,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,多発性筋炎,橋本脳症など比較的稀な神経免疫性疾患の診断と治療も行っています。
神経救急以外の神経変性疾患の診療も行っています。神経難病の診断と加療のための入院も行っています。

慢性期診療について

日本リハビリテーション医学会認定臨床医として,身体機能障害を生じた結果,日常生活を営む能力がどのように低下したのか,さらに家庭や地域,職場といった社会参加への不利を評価し,それに対して機能回復と社会復帰を提供します。
 機能回復のために,筋力増強訓練,歩行訓練など古典的な運動療法に加えて,川平法など各種促通法,認知神経リハビリテーションなど中枢神経系の可塑的変化をもたらす介入にも取り組んでいます。認知神経リハビリテーション学会マスターコースを修了した理学療法士,作業療法士が指導します。
患者の到達しうる社会・家庭参加の水準を見据え,前段階として病棟生活における活動向上訓練を重視しています。看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士たちが,訓練のプログラムを作成し,できる活動,している活動を向上させるような看護を行っています.また退院にあたっては担当看護師と病棟師長,医療ソーシャルワーカーが中心となって,各種社会資源の活用を提案していきます。
神経内科・リハビリテーション科では一般病棟,障害者病棟を利用して,急性期から切れ目なく,リハビリテーションに取り組むことで,ベッド上生活に至った重症患者でも日常生活動作,家事動作,社会参加能力などを獲得して自宅退院を実現しています。
その他,障害者病棟は,医療依存度の高い人工呼吸器管理,神経難病患者の長期入院や終末期医療も担います。痛みや呼吸苦を取り除くための治療,臨床心理士も含めた不安への取り組みなど緩和医療にも取り組みます。一般的な高齢者ケアとして経管栄養などについても日本老年医学会のガイドラインなどを参考に,患者本人や家族との相談を通して,選択と決定を行っています。

学会

1) 認知神経療法によって歩行を獲得した抗アクアポリン4抗体陽性横断性脊髄炎
  松岡健1), 池田巧2), 山田幸司1).
  1)伊達赤十字病院 神経内科,2)伊達赤十字病院 リハビリテーション科
  第49回日本リハビリテーション医学会総会,2012.5,福岡
2) ステロイド中止後に脳静脈洞血栓症を発症した抗甲状腺抗体を有する肥厚性硬膜炎症例
  伊達赤十字病院 神経内科 松岡健, 須藤豪太, 山田幸司
  第40回日本頭痛学会総会,2012.11,東京
3) 運動を契機とした右腕頭動脈解離による 後方循環系多発脳梗塞と脊髄梗塞を呈した症例
  伊達赤十字病院 神経内科 松岡健.
  第38回日本脳卒中学会総会,2013.3,東京
4) 認知神経療法によって早期に社会参加水準が回復した critical illness polyneuropathy症例
  伊達赤十字病院 神経内科 松岡健
  第50回日本リハビリテーション医学総会,2013.06,東京
5) 急性期脳卒中の離床基準.段階的ギャッチアップは進行性運動麻痺を予防するか?
  伊達赤十字病院 神経内科 松岡健
  第51回日本リハビリテーション医学総会,2014.06,名古屋市
6) レビー小体型認知症の4 症例における修正型電気けいれん療法の効果について.
  伊達赤十字病院 精神科神経科1),神経内科2) 村山友規1),百町健吾1),早川透1),松岡健2)
  第33回日本認知症学会学術集会,2014.11,横浜市
7) パーキンソン病に対する電気けいれん療法の試み
  伊達赤十字病院 精神科神経科1),神経内科2) 村山友規1),百町健吾1),早川透1),松岡健2)
  第111回日本精神神経学会学術総会,2015.06,大阪市

論文,総説,著書など

1) 松岡健.Balo病(同心円硬化症).神経症候群Ⅱ.P810-813.第2版
村山友規,百町健吾,早川透,小林清樹,松岡健.精神症状を伴う進行期パーキンソン病への電気けいれん療法.精神医学.2016;58:677.

スマートフォンサイトへ