令和3年度 伊達赤十字 病院指標

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  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 94 20 33 82 94 144 341 632 672 224
 年齢階級別退院患者数は当院を退院した患者様を年齢階級別で集計したものです。
 当院は地域の中核病院として、幅広い年齢層の患者様の診療をしております。北海道がん診療連携指定病院、認知症疾患医療センター等の指定を受けていることからも、70歳以上の患者様の割合が約65%を占める年齢構成となっております。
 また、当院は市内で唯一の分娩可能医療機関として低リスクの周産期医療も提供しており、0~9歳の入院が4.0%を占めている要因としては、出産後の小児科入院の影響もあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85 8.48 9.21 2.35 76.75
06007xxx9904xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 31 5.23 7.96 0.00 76.77
060360xx01x0xx 慢性膵炎(膵嚢胞を含む。) 膵体尾部腫瘍切除術 膵尾部切除術の場合等 手術・処置等2 なし 23 3.00 6.50 0.00 68.52
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 21 12.29 7.70 4.76 63.71
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 20 3.45 2.65 0.00 74.80
 当院消化器内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
 最も多い症例が、胆管炎、胆管結石などで内視鏡的または経皮的胆道ステント留置術や内視鏡的乳頭切開術、経皮的胆管ドレナージ術等の症例。2番目が、膵臓がんで、化学療法を行ったもの。3番目が、慢性膵炎でステント留置術や膵結石手術などの治療。4番目が、腸の憩室疾患。5番目は小腸大腸の良性疾患に内視鏡下切除術や消化管止血術などを行った治療となっております。
 他にも、胃・大腸・膵臓・肝臓など消化器系疾患のがん治療や、肝硬変等の患者様も多数おります。現在は比較的簡単に検診を受けることができますので、様々な疾患を早期に発見するためにも定期的な検診をお勧めいたします。 
 また、当院の特徴として、膵腫瘍での検査入院(EUS-FNA:超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)があります。このEUS-FNAと呼ばれる検査は、地域では当院が主体となって行っているため、他院からの依頼が多いものとなっております。それもあって当科では、多くの膵臓がんの患者様が治療されています。
 当院は一般病棟だけではなく、地域包括ケア病棟、障害者病棟、医療療養病棟も有しているため、急性増悪期を過ぎた患者様でも病状によっては、それらの病棟での治療が可能です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 19 24.79 13.07 5.26 77.58
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 18 6.00 5.40 0.00 41.39
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 17 13.88 10.15 0.00 71.88
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 17 20.71 15.76 0.00 67.82
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 8.92 7.11 0.00 63.33
 当院外科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
 指標上最も多い症例は、急性膿皮症(蜂巣炎と言って、毛穴・汗腺・傷口・やけど・乾燥 肌・床ずれ・水虫・湿疹などから細菌が侵入し、皮膚の深いところまで炎症が広がる皮膚炎)、2番目は、虫垂炎(盲腸)手術の患者様です。3番目は乳がん手術の患者様です。4番目に多い症例は大腸がん手術の患者様です。5番目は胆のう炎や胆石症の手術を行った治療となります。他にも地域包括ケア病棟での鼠径ヘルニア手術や透析シャント狭窄の手術の症例もありますが、DPC入院対象外となるためこの指標からは除外となっております。
 このような形で多岐にわたった治療を行っております。現在は比較的簡単に検診を受けることができます。様々な疾患の早期発見をするためにも定期的な検診をお勧めいたします。
 また、当院は一般病棟だけではなく、地域包括ケア病棟、障害者病棟、医療療養病棟も有しているため、急性増悪期を過ぎた患者様でも病状によっては、それらの病棟での治療が可能です。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010155xxxxx2xx 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2 2あり 25 18.20 16.43 0.00 72.64
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 20 44.55 19.21 20.00 81.40
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 28.94 17.86 0.00 70.67
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 13 3.08 4.92 0.00 75.46
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.63 - -
 当院神経内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
 最も多い症例は、運動ニューロン疾患等(脊髄性筋萎縮症及び関連疾患群)の点滴治療を行うもの、2番目がパーキンソン病でリハビリ治療およびSPECT(脳血流を放射線撮影する検査)を行うものです。SPECTを撮影することでパーキンソン病の原因となるドパミン神経の減少が目で見てわかるので、早期診断、早期からの治療開始に役立ちます。3番目もパーキンソン病症例で薬剤調整やリハビリテーションの治療が主なものとなります。4番目がめまいの患者様。5番目は脳梗塞治療で比較的軽度な症例に脳保護剤の注射治療とリハビリ治療を行うものになります。
 リハビリテーションは脳梗塞の合併症、後遺症を防ぐために非常に重要となります。脳梗塞のデータに関しては指標.「脳梗塞の患者数等」もご参照ください。
 当院は一般病棟だけではなく、障害者病棟、医療療養病棟、地域包括ケア病棟も有しているため、パーキンソン病だけではなく、重症筋無力症や慢性炎症性脱髄性多発神経炎等、いろいろな神経難病患者様も多く、リハビリテーションを中心に入院治療しております。
 また、脳梗塞の転院率が高い要因は、急性期医療を担う当院ではリハビリテーションがまだ必要であると判断した場合、回復期リハビリテーションを担う回復期病院・維持期を担う介護施設・療養型病院等と連携を図っており、転院率が比較的高いものとなっております。(10人以下は-表示となります)
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9912xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 2あり 31 46.61 21.99 3.23 81.71
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 24.25 10.24 3.57 84.61
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 26 42.92 17.35 11.54 86.00
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 21 3.67 3.06 4.76 69.24
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 15 6.80 4.36 0.00 76.27
 当院循環器内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
 最も多い症例は、うっ血性心不全で心臓カテーテル検査および心筋シンチグラフィ(心筋シンチグラフィ撮影で、心筋血流状態がわかり重症度を判定する)を施行したもの、2番目は完全房室ブロックや洞不全症候群でペースメーカーの移植術や交換術を施行したもの、3番目はうっ血性心不全の症例、4番目に多い症例は、狭心症や虚血性心疾患で心臓カテーテル検査を施行したもの、5番目は狭心症で冠動脈ステント留置術や冠動脈形成術を施行したものとなっております。当院は一般病棟だけではなく、地域包括ケア病棟、障害者病棟、医療療養病棟も有しているため、急性増悪期を過ぎた患者様でも病状によっては、それらの病棟での治療が可能です。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 20 24.45 13.14 5.00 86.75
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 14 24.36 14.41 0.00 73.14
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 11.15 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.57 - -
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 13.41 - -
 当院内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
 最も多い症例は、腎臓または尿路の感染症(加齢に伴う膀胱の排尿機能の低下による残尿の増加と感染防御機構の減弱に起因する感染)、2番目が糖尿病のインスリン治療、3番目が、同じく糖尿病でインスリンを必要としない患者様となっております。主に食事や生活習慣などの指導や内服調整が主な内容となっております。4番目に多い症例は、誤嚥性肺炎(食べ物や唾液などが誤って食道ではなく気管に入り、肺に流れ込んだ細菌が繁殖することで起こる肺炎)、5番目は肺気腫などの閉塞性肺疾患の治療となります。
 また、当院内科医はプライマリ・ケア認定医であり、総合診療の立場からも診察が可能です。当院は、一般病棟だけではなく、地域包括ケア病棟、障害者病棟、医療療養病棟も有しているため、急性増悪期を過ぎた患者様でも病状によっては、それらの病棟での治療も可能です。(10人以下は-表示となります)
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 43 6.53 6.13 0.00 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.24 - -
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり - - 2.13 - -
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし - - 5.95 - -
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし - - 10.47 - -
 当院小児科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
 小児科では、妊娠期間短縮、低出産体重(出生時体重2,500g以上)に関連する障害が最も多く、低体重で生まれた新生児の経過観察や、新生児アシドーシス、内分泌疾患、感染症を有する母体より出生した児の検査が主な内容です。
 2番目に多い症例は喘息、3番目に多い症例は食物アレルギーの検査入院、4番目に多い症例はウイルスが原因となる肺炎、5番目に多い症例は真菌を除く感染症の治療となります。(10人以下は-表示となります)

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx99x2xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2 2あり 27 2.00 2.42 0.00 79.96
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 - - 2.71 - -
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2 あり - - 2.38 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
 当院眼科入院における症例数の多い上位3つの診断群分類について、患者数・平均在院日数(入院期間)・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。本来の最も多い症例は、白内障による入院で手術を施行した130人ですが、地域包括ケア病棟の入院でDPC入院対象外となるためこの指標からは除外となっております。(高齢化に伴い白内障手術の希望患者様が増えており2~5日の入院で受け付けております。)
 そのため指標上最も多い症例は、加齢性黄斑変性症の硝子体内注射治療です。網膜の中央にある黄斑といわれる組織が加齢に伴い、網膜のすぐ下に新しい血管を作り、その血管から漏れ出る成分や出血により黄斑組織にダメージを与え視覚障害を引き起こす病気です。黄斑変性は、60~70歳代に最も多いです。2番目は白内障による手術を施行した症例となります。3番目は網膜血管閉塞症の硝子体内注射治療となります。こちらも高齢化に伴い、治療適応の患者様が増えている疾患です。(10人以下は-表示となります)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 23 10 21 22 - - 1 8
大腸癌 13 24 20 59 - 18 1 8
乳癌 - 16 - - - 25 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - 21 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 5大癌とは日本で発症症例数が多いとされる胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん、のことを言います。UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(領域リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を表すことができるように作られているのがStage(ステージ)分類です。Ⅰ期は癌が小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近くなるほど癌が拡がっている状態となります。
 この指標では当院が令和3年度(令和3年4月から令和4年3月)において入院治療を行った5大癌のStage分類毎の延患者数を示しております。(10人以下は-表示となります)
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 15 35.53 70.60
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
 市中肺炎とは、通常の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。重症度は「年齢」「脱水症状」「経皮的酸素飽和度・動脈血酸素分圧」「意識障害」「収縮期血圧」を基準によって評価し、その結果を合算したものになります。評価数値が高いほど重症となります。
 この指標では、当院で市中肺炎の治療を行いました患者様の人数、入院期間、平均年齢を重症度別に示しております。重症度が増すほど、平均在院日数(入院期間)が長くなり平均年齢が高くなる傾向にあります。(10人以下は-表示となります)
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 44 42.16 81.61 27.27
 脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞、狭窄のため、脳虚血をきたし、脳組織が酸素不足、栄養不足のため壊死やそれに近い状態になることを言います。また、それに伴う諸症状も脳梗塞と呼ばれることもあります。
 この指標では、当院で脳梗塞治療を行った退院患者様の発症日の違い(3日以内かそれ以上)による人数、入院期間、罹患平均年齢、転院率を示しております。
 脳梗塞治療は、早期治療および、リハビリテーションが脳梗塞の合併症、後遺症を防ぐために非常に重要です。急性期医療を担う当院では、リハビリテーションがまだ必要であると判断した場合、病状によっては、一般病棟から地域包括ケア病棟、医療療養病棟に転棟しリハビリを継続して頂くこともあります。
 また、回復期リハビリテーションを担う回復期病院、維持期を担う介護施設、療養型病院等と連携しているため、転院率が比較的高いものとなっております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 63 3.38 11.89 4.76 79.13
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 44 2.52 6.89 0.00 70.50
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 39 1.18 1.54 0.00 72.38
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 31 5.55 12.35 0.00 72.48
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 21 11.10 8.76 4.76 75.76
 当院消化器内科での手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
 最も多い手術は内視鏡的胆道ステント留置術です。これは胆道疾患、膵臓疾患に対して行われるもので、様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張、そこにステント(プラスチック製や金属製)を留置し胆汁の流れを良くする手術です。2番目は、内視鏡的膵管ステント留置術で、膵管の狭窄を伴う慢性膵炎に対しステントを留置し膵液流出障害を解除するもの、3番目は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)です。4番目はがん患者の化学療法を施行する際にその注入口となるポートを設置するもの(静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置術)、5番目は難治性腹水に行われる手術です。
 その他、内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)で早期の胃がんを侵襲性の少ない内視鏡で切除するものや、肝がんの治療で血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術)、肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法等、当院消化器内科は、胃、大腸はもとより、膵臓、肝臓、胆管と幅広く診療をしていると言えます。 
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 5.42 9.50 0.00 65.38
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 19 1.89 17.63 0.00 67.05
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 18 0.28 4.72 0.00 41.39
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 16 1.06 12.06 0.00 71.88
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 13 0.23 6.85 0.00 67.15
 当院外科での手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
 最も多い手術が、胆のう結石症の患者様に施行することの多い腹腔鏡下胆嚢摘出術、
 2番目は結腸がんの患者様に施行する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、3番目が侵襲性の低い腹腔鏡を使用した虫垂炎(盲腸)の手術、4番目は乳がんの患者様に施行する乳腺悪性腫瘍手術、5番目はがん患者の化学療法を施行する際にその注入口となるポートを設置するもの(静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置術)となっております。他にも地域包括ケア病棟での鼠径ヘルニア手術38件や経皮的シャント拡張術・血栓除去術19件の症例もありますが、DPC入院対象外となるためこの指標からは除外となっております。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 27 4.74 23.63 7.41 83.04
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 17 2.00 6.59 0.00 73.53
K597-2 ペースメーカー交換術 12 2.42 17.42 8.33 87.50
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) - - - - -
 当院循環器内科での手術件数の多い上位5件について、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
 最も多い手術は、主に房室ブロックや洞不全症候群の患者様に対して行うペースメーカー移植術、2番目は、主に虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)で行われる経皮的冠動脈ステント留置術、心臓カテーテル治療で、腕や大腿鼠径部から、カテーテルと呼ばれる細い管を心臓まで通し、冠動脈の狭窄や閉塞部分に対してバルーン(風船)やステント(網目状の金属製の筒)を用いて病変部分を拡張し治療する方法です。緊急で行う事もありますが、当院では予定手術が多く、比較的早く退院できる低侵襲の手術です。3番目は元々ペースメーカーが入っている患者様に行われるペースメーカー交換術です。ペースメーカー手術後の転院率が7.41%、8.33%と高いのは、他院や、施設から依頼を受け、術後急性期を経た後、紹介元の病院へ戻すケースがあるためです。4番目と5番目は急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈ステント留置術となります。(10人以下は-表示となります)
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 15 75.73 56.80 40.00 80.13
K386 気管切開術 - - - - -
 当院神経内科での手術件は、経口からの栄養摂取が何らかの影響で困難になった患者様に施行される胃瘻造設術、2番目が気管切開術となっております。(10人以下は-表示となります)

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 17 0.73
180010 敗血症 同一 - -
異なる 18 0.77
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.47
異なる - -
 この指標は医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ませんが少しでも改善すべきものとして、敗血症、播種性血管内凝固、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名(入院するきっかけとなった病名)と同一か、異なっているかを区別して対象患者数と、発症率を示したものです。
 当然発症率の低い方が良いのですが、感染症に関しましては、免疫力が低下しているときに合併して発症することが多く、コントロールが非常に困難な症例といえます。入院契機と異なる症例が多いのは、西胆振地区における2次救急指定病院であるため、重篤な主疾患の合併症として発症しているケースが多いためです。
 また、大手術後血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固や様々な感染症等から血液に病原菌が入り敗血症になることも避けられないケースがございます。
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更新履歴
令和4年9月30日