平成28年度 総合病院　伊達赤十字病院 病院指標

　内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
内科では誤嚥性肺炎（食べ物や唾液などが誤って食道ではなく気管に入り、肺に流れ込んだ細菌が繁殖することで起こる肺炎）が最も多く、腎臓または尿路の感染症（加齢に伴う膀胱の排尿機能の低下による残尿の増加と感染防御機構の減弱に起因する感染）、75歳以上の方の肺炎と続いております。肺炎の患者さんは高齢になるほど重症になる傾向があり、2週間以上の入院となることが多いです。肺炎のデータに関しては「指標.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。4番目に多い症例は糖尿病で、血糖コントロールの教育入院・合併症検査の入院が主で、その結果に基づき最適な治療法を決定することが目的です。5番目の敗血症は8人で肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす病気です。（10人以下は－表示となります）

　小児科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
小児科では、妊娠期間短縮、低出産体重（出生時体重2,500ｇ以上）に関連する障害が最も多く（5番目も低出産体重1,500ｇ以上2,500ｇ未満、8人）、低体重で生まれた新生児の経過観察や、検査が行われております。2番目に多い症例はウイルス性腸炎となっております。（ロタウイルス等による胃腸炎）。3番目はてんかんとなっており、小児けいれん等の精査・治療を行っております。4番目は急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎が8人となっております。
ウイルス性・細菌性腸炎や急性扁桃炎、順位には入っておりませんが肺炎、急性気管支炎、インフルエンザ等に関しましては、乳幼児から学童まで幅広く入院があります。小さいお子様たちにとって感染症の予防と治療が重要であることがわかります。（10人以下は－表示となります）

　外科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
本来の最も多い症例は、”鼠径ヘルニア　手術あり”の30人ですが、DPC入院対象外で短期滞在入院料3に該当するためこの指標からは除外となっております。　そのため、指標上最も多い症例は、胆のう疾患（胆石症で腹腔鏡下手術で胆のうを摘出したもの）となります。2番目に多い症例が3つあり、結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍で手術をしたものと、手術後中心静脈カテーテルを挿入し治療したものが並んで11人です。もうひとつは、急性膿皮症（蜂巣炎と言って、毛穴・汗腺・傷口・やけど・乾燥 肌・床ずれ・水虫・湿疹などから細菌が侵入し、皮膚の深いところまで炎症が広がる皮膚炎）が11人となっております。5番目は胃の悪性腫瘍で胃切除のみをしたもので10人です。結腸癌・胃癌は現在は比較的簡単に検診を受けることができます。早期発見をするためにも定期的な検診をお勧めいたします。
また虫垂炎（もうちょう）やヘルニア（腸閉塞）、乳房の悪性腫瘍手術も施行しており、多岐にわたった治療を行っております。

　整形外科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
最も多い症例は、股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術となっております。2番目に多い症例が膝関節症（変形性を含む。）人工関節置換・再置換術で、変形性膝関節症や変形性股関節症と診断された歩行障害のある患者様に、人工関節を挿入した症例です。3番目に多い症例が、胸椎、腰椎の圧迫骨折です。4番目に多いのは骨粗鬆症をお持ちの方の前腕骨折で手術をしたもの、5番目に多いのが大腿骨を骨折し高齢や健康状態により経過観察となったものです。

　産婦人科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
最も多い症例は微弱陣痛（分娩の異常 手術なし）、2番目が既往帝王切開（分娩の異常 子宮破裂手術等）、3番目が初回の帝王切開（胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等）、4番目が流産、5番目が妊娠高血圧症候群（妊娠20週以降産後12週までに高血圧を発症するもの）で7人となっております。
当院は市内で唯一の分娩可能な医療機関であり、低リスクの周産期医療に関するものが多い傾向となっております。。（10人以下は－表示となります）

　眼科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。本来の最も多い症例は、”白内障に対する手術（片目）”の248人ですが、DPC入院対象外で短期滞在入院料3に該当するためこの指標からは除外となっております。（高齢化に伴い白内障手術の希望患者様が増えており2～5日の入院で受け付けております。）
そのため指標上最も多い症例は、加齢性黄斑変性症となります。こちらも高齢化に伴い、治療適応の患者様が増えている疾患です。2番目は結膜弛緩症やぶどう膜炎等の結膜障害、3番目は鼻涙管閉鎖症等の7人、4番目は網膜血管閉塞症（網膜の静脈が閉塞する）の4人、5番目は硝子体の疾患で手術を施行したもので3人となっております。（10人以下は－表示となります）

　耳鼻咽喉科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
最も多い症例は俗に言う”めまい”の患者様です。原因疾患の精査と薬物治療がメインとなります。2番目が顔面神経麻痺等で8人、3番目が扁桃周囲膿瘍、急性の扁桃炎で手術を施行したもので7人。4番目は甲状腺癌による入院での手術で5人、5番目が慢性の扁桃炎で手術を施行したもので4人となっております。当院は耳鼻咽喉科で甲状腺専門外来を行っており、甲状腺疾患は今後増えていくものと推察されます。（10人以下は－表示となります）

　神経内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
最も多い症例は、パーキンソン病でリハビリ治療およびSPECTを行うものです。SPECTを撮影することでパーキンソン病の原因となるドパミン神経の減少が目で見てわかるので、早期診断、早期からの治療開始に役立ちます。 2番目が、パーキンソン病でリハビリ治療を行うものです。3番目が筋委縮性側索硬化症で注射治療を行うもの、4番目が比較的軽度な脳梗塞で注射治療とリハビリ治療を行うものです。リハビリテーションは脳梗塞の合併症、後遺症を防ぐために非常に重要となります。脳梗塞のデータに関しては「指標.脳梗塞のICD10別患者数等」もご参照ください。、同じく4番目が多発性筋炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症等でリハビリ治療を行うものです。
当院は一般病棟だけではなく、障害者病棟、医療療養病棟も有しているため、パーキンソン病だけではなく、重症筋無力症や慢性炎症性脱髄性多発根神経炎等、いろいろな神経難病患者様も多く入院治療しております。
また、脳梗塞の転院率が高い要因は、急性期医療を担う当院ではリハビリテーションがまだ必要であると判断した場合、回復期リハビリテーションを担う回復期病院・維持期を担う介護施設・療養型病院等と連携を図っており、転院率が比較的高いものとなっております。

　循環器内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
最も多い症例は、うっ血性心不全、2番目に多い症例は狭心症で、冠動脈にステントを留置したものとなっております。3番目に多い症例が狭心症で、心臓カテーテル検査を施行したもの、4番目は完全房室ブロックや洞不全症候群でペースメーカーの移植術や交換術を施行したもの、5番目が狭心症で心臓カテーテル検査および心筋シンチグラフィを施行したものとなっております。（心筋シンチグラフィ撮影で、心筋血流状態がわかり重症度を判定する）。
当院は一般病棟だけではなく、医療療養病棟も有しているため、急性増悪期を過ぎた患者様でも病状によっては、医療療養病棟での治療が可能です。

　麻酔科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
最も多い症例が、胸腰椎の圧迫骨折で経皮的椎体形成術を施行したものが8人、2番目は腰部脊柱管狭窄症で神経ブロック注射の施行が4人、同じく2番目に腰椎化膿性脊椎炎が4人、4番目が三叉神経痛で神経ブロック注射の施行が2人、同じく4番目に骨髄炎で神経ブロック注射の施行が2人となっております。
麻酔科はペインクリニックを行っており神経ブロック注射の患者様が多いのが特徴です。 （10人以下は－表示となります）

　消化器内科入院における症例数の多い上位5つの診断群分類について、患者数・平均在院日数（入院期間）・転院率・平均年齢を示しており、どのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
本来の3番目に多い症例で、”大腸ポリ－プ、内視鏡的結腸ポリープ粘膜切除術あり”が30人なのですが、DPC入院対象外で短期滞在入院料3に該当するためこの指標からは除外となっております。
最も多い症例が、膵癌、化学療法あり（フルオロウラシル+レボホリナート+イリノテカン+オキサリプラチン）、2番目が、胆管炎、胆管結石で内視鏡的胆道・膵管ステント留置や内視鏡的乳頭切開術、経皮的胆管ドレナージ等を施行した患者様です。3番目が結腸憩室、結腸憩室炎（大腸の壁の一部がそとへ袋状に飛び出すもの。ふつうは無症状で大腸検査で偶然発見されることも多く、無症状の人は治療の必要はありません。しかし、便がつまったりして炎症を起こすと結腸憩室炎となり治療が必要）です。同じく3番目が虚血性大腸炎（大腸への血液の循環が悪くなり、必要な酸素や栄養分が供給されなくなるために、大腸粘膜が虚血となり炎症や潰瘍を生じる疾患です。症状として突然の腹痛、下血がみられます）、5番目が早期胃がんの内視鏡的手術を施行したものとなっております。
また、当院の特徴として、膵腫瘍での検査入院（EUS-FNA：超音波内視鏡下穿刺吸引生検法）があり、このEUS-FNAと呼ばれる検査は、地域では当院が主体となって行っているため、他院からの依頼が多いものとなっております。

　内科の手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術が、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）で6人、2番目に胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。）が3人（経口からの栄養摂取が何らかの影響で困難になった患者様に施行致します）、3番目が中心静脈注射用植込型カテーテル設置（頭頸部その他）が2人（経口からの栄養摂取が何らかの影響で困難になった患者様に施行致します）、同じく内視鏡的胆道ステント留置術（胆道疾患、膵臓疾患に対して行われるもので、様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張、そこにステント（プラスチック製や金属製）を留置し胆汁や膵液の流れを良くする手術）が2人、同じく内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上）が2人となっております。 　（10人以下は－表示となります）

　外科の手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術が、鼠径ヘルニアの患者様に施行するヘルニア手術、2番目が胆のう結石症の患者様に施行することの多い腹腔鏡下胆嚢摘出術、3番目が結腸癌の患者様に施行する結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術）、4番目が癌患者の化学療法を施行する際にその注入口となるポートを設置する抗悪性腫瘍剤動脈，静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置術、5番目が内シャント又は外シャント設置術（透析を施行する際の人工血管の設置）となっております。
当院の外科に関し、手術件数の上位5手技を足しても外科手術全体の25％を占めるにすぎない（全体で385件）のは、胃・肺・乳房・肝臓・膵臓等（胸部外科領域、消化器外科領域、一般外科領域）幅広く手術を施行していることを示しております。

　整形外科の手術件数の多い上位3件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術は、人工関節置換術（肩・股・膝）で、2番目は上腕、大腿骨の骨折に対する手術、3番目は人工骨頭挿入術（肩・股）です。1、3番目の手術は主に変形性膝、股関節症に罹患され歩行障害のある患者様に行われるものです。4番目は前腕、下腿の骨折に対する手術で、5番目は骨折の手術時に固定するために挿入した金属を骨がついた後に抜き出す手術です。
1番から3番までは加齢によるもの、骨粗鬆症の影響で発症することが多い疾患でもあり患者年齢層と比例しております。

　産婦人科の手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術が、手術予定での帝王切開術、2番目が緊急の帝王切開術、3番目は流産手術で、患者数9人、4番目は子宮筋腫における子宮全摘術で5人、5番目は保険適応分娩時における吸引娩出術で3人となっております。
当院は市内で唯一の分娩可能な医療機関のため、低リスクの周産期医療に関するものが多い傾向となっております。
（10人以下は－表示となります）

　眼科の手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術が、白内障の患者様に対して行われる、水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）です。当院では、高齢化に伴い白内障手術の希望患者様が増えており2～5日の入院で受け付けております。2番目は主に結膜弛緩症におこなわれる結膜嚢形成手術で、患者数8人、3番目は主に鼻涙管閉鎖症に行われる涙管チューブ挿入術で、患者数6人、4番目は翼状片手術（弁の移植を生ずる）（白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭（めがしら）の方から黒目に三角形状に入り込んで充血や異物感を生じてくると手術で治療します）が5人、5番目は白内障の患者様に対して行われる、水晶体再建術（眼内レンズを挿入しない場合）が4人となっております。 （10人以下は－表示となります）

　耳鼻咽喉科の手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります
最も多い手術は、扁桃周囲膿瘍切開術で5人、2番目は、鼻中隔弯曲症やアレルギー性鼻炎に行う経鼻腔的翼突管神経切除術で4人と、扁桃炎に行う口蓋扁桃手術（摘出）が同じく4人、4番目は主に穿孔性・真珠腫性中耳炎等難聴改善目的で行われる鼓室形成手術で3人、5番目は甲状腺癌の手術で2人、同じく5番目には指標には載っておりませんが、副鼻腔炎の患者さんに行う内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）、顔面神経麻痺に行う顔面神経減圧手術（乳様突起経由）等があります。転院率は全て0.00％となっております。
（10人以下は－表示となります）

　循環器内科の手術件数の多い上位3件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術は、主に虚血性心疾患（狭心症や心筋梗塞）で行われる経皮的冠動脈ステント留置術という心臓カテーテル治療で、腕や大腿そけい部から、カテーテルと呼ばれる細い管を心臓まで通し、冠動脈の狭窄や閉塞部分に対してバルーン（風船）やステント（網目状の金属製の筒）を用いて病変部分を拡張し治療する方法です。緊急で行う事もありますが、当院では予定手術が多く、比較的早く退院できる低侵襲の手術です。2番目は元々ペースメーカーが入っている患者様に行われるペースメーカー交換術、3番目は主に房室ブロックや洞不全症候群の患者様に対して行う、ペースメーカー移植術です。転院率が15.38％と高いのは、他院や、施設から依頼を受け、術後急性期を経た後、紹介元の病院へ戻すケースがあるためです。4番目は経皮的冠動脈形成術で主に虚血性心疾患（狭心症や心筋梗塞）で行われるもので、バルーンカテーテルを冠動脈に挿入し、先端にあるバルーン(風船)を拡張して狭くなった冠動脈を拡げる手術です。経皮的冠動脈ステント留置術はこれも並行して行っている場合が殆どです。同じく4番目は体外ペースメーキング術（心臓の収縮・拡張の機能が乱れ，不整脈や徐脈等が現れて薬剤投与をしても効果がない場合、体外から経静脈的に血管を通じてカテーテル電極を心筋に当てて電気的刺激を与える方式）となっております。
（10人以下は－表示となります）

　麻酔科の手術件数について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を実施しているかがわかります。もっとも多い手術（唯一行っている手術）は、経皮的椎体形成術です。
当院は地域の中核病院であり、70歳以上が65％以上を占める患者年齢構成となっております。そのような背景から、胸腰椎の圧迫骨折は、当院でも多い疾患となっております。　経皮的椎体形成術とは、胸腰椎の未治癒の圧迫骨折、治癒過程で偽関節を形成してしまった圧迫骨折に対し、椎体内に医療用骨セメントを充填することで固定、安定化し起坐、起立時に発生する骨性の疼痛を取り除く治療法です。レントゲン透視下に骨生検針を椎弓根経由で椎体内に穿刺し、滅菌済み医療用バリウム原末を混合した骨セメントを注入します。

　消化器内科の手術件数の多い上位5件について、患者数・平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を示しており、どのような手術を多く実施しているかがわかります。
最も多い手術は内視鏡的胆道ステント留置術です。これは胆道疾患、膵臓疾患に対して行われるもので、様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張、そこにステント（プラスチック製や金属製）を留置し胆汁の流れを良くする手術です。2番目は内視鏡的胆道結石除去術（その他）で俗に言う胆石症の治療です。結石除去用のバスケットやバルーン等の専用処置具を胆道内に挿入して結石を除去します。3番目は内視鏡的消化管止血術で、吐血(口から血液を吐く)や下血(肛門から血液が出る)などの消化管出血を止めるために行うものです。4番目は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）、5番目は内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみのもの）（胆石症の治療で、十二指腸乳頭部を電気メスで切開し胆管出口を広げ、大きな結石でも砕くことなく、比較的短い時間で結石除去が可能です。結石除去用のバスケットやバルーン等の専用処置具を胆管内に挿入して結石を除去する方法）となっております。
当院消化器内科に関し、手術件数の上位5つを足すと消化器内科手術全体の46％を占めており（全体で677件）、膵臓、胆道の疾患を多く診察しているのが特徴です。