小児科診療内容
一般診療
- 小児科では全ての分野において最新の診療ガイドラインに従った診療を行っています。
- 乳児から高校3年生までを、常勤小児科専門医1名で診療しています。全ての外来において、患者様1名診察ごとに手指消毒を徹底しています。
- 発熱や感染症が疑われるお子さんと、そうでないお子さんの待合をセパレーターで分割し、飛沫・接触感染予防に留意していますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
- 午後外来は、病院で感染症に罹患するリスクを避けるため、完全予約制の非感染症外来を行っています。この外来で予約して来院される際に、風邪などの感染症症状がある場合は一度ご連絡ください。
- 診療内容は、小児科内科的領域すべてにわたります。必要時には、臨床心理士による心理相談、カウンセリングや、管理栄養士による食事指導も行っています。
- 気管支喘息に関しては、呼吸機能検査(フローボリューム、スパイロメトリーなど)や、呼吸抵抗検査(広域オシレーション)に基づいた客観的な病状の評価を行い長期管理にあたっています。また、運動誘発喘息に対して運動誘発試験も行っています。日本アレルギー疾患療養指導士認定機構認定の臨床アレルギー療養指導士(CAI)の資格を有する看護師を中心として、日常生活指導や吸入指導をおこなっています。
- 食物アレルギーに関しては、原因抗原検索として一般的なIgEなどの血液検査に加えて、プリックテストや食物経口負荷試験(OFC)を行います。OFCは1段階の検査では外来で行うこともありますが、主に日帰り入院で行います。その際には、起こりうるアナフィラキシーに備えてAHA(American Heart Association)認定PALS (Pediatric Advanced Life Support, 小児二次救命処置法)プロバイダーの資格を有する看護師を中心にケアを行っています。OFCによって、食べることのできる量を決定し、経口免疫療法を行っています。また、必要時にはエピペンの処方も行っています。
- アレルギー性鼻炎に関しては、従来の抗アレルギー薬に加えて舌下免疫療法も行っています。→「アレルギー性鼻炎に対する免疫療法について」
- アトピー性皮膚炎に関しては、栄養状態や微量元素、ビタミンDなどの過不足の検討なども行い、臨床アレルギー療養指導士(CAI)の資格を有する看護師を中心として日常生活指導、スキンケアや軟膏塗布方法の指導も行っています。
- 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹などに対する、生物学的製剤(デュピクセント、ミチーガ、ゾレアなど)も行っています。
- 感染症に関しては、PCRおよび高感度抗原検査を採用していますので、発熱当日でも受診することをお勧めしています。新型コロナウイルス、インフルエンザ、RSウイルスはPCRを綿棒1本でこの3種類を検査可能です。マイコプラズマ、百日咳についてはPCRを綿棒1本でこの2種類を検査可能です。また、迅速抗原検査は、新型コロナウイルス、インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ロタウイルス、ノロウイルス、溶連菌などを行っています。これらの迅速検査の多くは銀イオンを用いた高感度検査で一般的な抗原検査の約10-1000倍感度が高いといわれいます。また、抗菌薬使用後に発症する下痢の原因となるクロストリジウムについても、院内で抗原およびPCR検査が可能です
- 当科では国のアクションプランに従い抗菌薬の適正使用に努めています。かぜやインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などのウイルス感染に対しての抗菌薬は無効ですので処方していません。中耳炎や副鼻腔炎に対しても小児耳鼻咽喉科ガイドラインに従い、必要時にのみ適正な抗菌薬を使用しています。
- 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状についても診療を行っています。
予防接種
- 火曜日午後に完全予約制の予防接種を行っています。
- 定期・任意接種ともに感染症罹患児との接触を避けるために一般外来とは別の時間帯に行っておりますので、ご協力お願いいたします。
- 予約時間を設定し人数制限をしています。
- 摂取後早期に起こりうるアナフィラキシー対策として接種後20-30分程度、小児科外来にてお待ちいただきます。
- インフルエンザワクチンは従来の注射ワクチンに加えて、注射しないで鼻にスプレーするフルミストも採用していますので、ご予約の際にご選択ください。
- 子宮頸がんワクチンはシルガード9(9種類のヒトパピローマウイルスに対応したワクチンで、子宮頸がんの原因となるウイルスの2%をカバーし、尖圭コンジローマの原因ウイルス2種類もカバーします)を使用しています。
- 寮生活や海外留学を予定されているお子さんへの髄膜炎菌ワクチンも行っています。
- マダニ咬傷によって生じる、ダニ媒介脳炎に対するワクチンも行っています。
- 最近抗菌薬耐性の百日咳が増加してきています。百日咳ワクチンは、3種混合、4種混合、5種混合ワクチンなどの定期接種ワクチンに含まれていますが、その効果が就学期には低下することが知られており、日本小児科学会では就学前と10代には3種混合ワクチン(百日咳ワクチンを含む)の追加接種を勧めています(任意接種)。当院でも就学前、10代での3種混合ワクチン接種が可能です。
実績
| 年 度 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|---|---|
| 外来患者延数 | 4,773 | 4,874 | 5,648 | 5,237 | 4,712 |
| 経口負荷試験延数 | 7 | 10 | 18 | 43 | 71 |
| 生物学的製剤治療数 | 1 | 1 | 1 | 11 | 37 |
| 舌下免疫療法数 | 37 | 63 | 71 | 84 | 100 |
小児科 医師紹介
| 医師名 | 役職 | 所属学会、認定資格、略歴等 |
|---|---|---|
| 林 英蔚 (りん えいい) |
小児科部長 検査部長 |
医学博士 〇所属学会 日本小児科学会 日本アレルギー学会 日本血液学会 日本感染症学会 日本環境感染学会 日本小児血液がん学会 アメリカ血液学会 アメリカ癌学会 〇資格 日本専門医機構小児科専門医 日本血液学会専門医・指導医 日本感染症学会専門医・指導医 〇略歴 大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)卒業、京都大学、松江赤十字病院で研修。京都大学、米国立癌研究所(NCI)、天理よろづ相談所病院、サウスカロライナ医科大学(MUSC)ホリングス癌センターで小児悪性腫瘍の化学療法、造血幹細胞移植や、骨髄異形成症候群、白血病のマウスモデル作成、前立腺癌や白血病の分子標的薬の開発などの研究に従事。2011年から現職。 |